今にもつぶれそうなおんぼろ旅館。
妻・菊に先立たれ主人・信輔はもう崖っぷちに立たされていた。姉・聡子は出戻りだけどポジティブシンキング。妹・つゆ子は現実派なのにどこかぬけてる。板前は腰痛で入院。見習い・笠井は力まかせ。隣の大きなホテルの息子・伊東は他人の家に口出しまくり。
そんな小さな旅館に大企業の社員旅行の話が舞い込む。しかし所詮は小さな旅館。問題山積み。そんな中、一人のサラリーマン・河野が宿泊に来る。この旅館には売りがひとつもないですねと公然と言ってのけてしまうこの男は?
小さな旅館の大きな出来事。
はたしてこの旅館に奇跡は起こるのか!?
安藤信輔…前澤航也 安藤菊…村田怜恵
安藤聡子…木村宏子 安藤つゆ子…生井歩 笠井勇一郎…斉藤マサキ
伊東茂…田中淳太 河野慶一…郡司太
脚本:小林佐千絵 演出:中村公平 助演出:村上健一
舞台監督:平子剛と平子組 音響:久郷清 照明:村田怜恵
小道具:サットン 衣裳:まりやん(marikohe) 製作:和光大学演劇研究会
■公演日時:2001年2月23日(金)~25日(日)
■会場:和光大学学生ホール
■公演回数:4回
■上演時間:1時間20分
■補足:和光大学演劇研究会2月公演として
記念すべきユニット『レトロモラパッド』の旗揚げ公演。
この時点でははまだ続けるとは思ってもいなかったので、『ENKEN(和光大学演劇研究会)2月公演』で公演を行いました。
中村の思いつきで、無理矢理小林に脚本をお願いし、無理矢理役者とスタッフをかき集め、たくさんの人に協力して頂き(無理矢理?)、なんとか成功したまさに無理矢理公演でした。
ただ、関係者・お客さま共に喜んでいただき、「終わり良ければ・・・」ってこういう事を言うのだなぁと実感しました。今ではもう役者・スタッフともにそれぞれの道に進み(今も参加してくれてる人も多々います)、このメンバーで公演は打てないでしょう。なんだかんだ言って、当時の和光大学演劇研究会では結構豪華なキャストでした。また、みんなとできる事を祈りつつ・・・。
(文責:中村公平)